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パート賃上げ過去最高

経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。

先日の日経MJに次のような記事がありました。

「7年連続過去最高 パート賃上げ率2.64%」

・小売り企業などでパートの待遇改善が続いている。小売りや外食などの労働組合で構成するUAゼンセンの2020年春季労使交渉ではパート1人あたりの平均賃上げ率が2.64%(時給26.1円相当)と7年連続で過去最高を更新。

(出所:2020/10/16 日経MJ)

とのことです。

同一労働同一賃金の適用と、コロナ禍で食品スーパーを中心に小売店舗でのパート従業員への負荷に報いるための待遇改善があいまった結果のようです。

同一労働同一賃金ということで考えると、たしかに小売業の現場ではパート従業員と正社員が同じ仕事をしていることが結構ありがちです。勤務時間の長短ありますから、役割や責任の範囲が全く一緒ということはないかと思いますが、正社員もパートもチェッカー業務、受発注業務、陳列、POP作成、商品づくり等、現場作業の多くは一般正社員と変わらない仕事をしていることも多いので、同じ時給にしなければならないという理屈もわかる気がします。

パート従業員と同じ仕事しかしていない一部の一般正社員がいることが問題で、今後は一層、正社員とパートの役割責任の違いを明確にして、正社員はより重要な仕事への割り当て、正社員としての付加価値を高めていかざるを得ないでしょう。

Sally JermainによるPixabayからの画像