下の図1は少し古い中小企業庁の調査ですが、これによると経営者に「右腕」が存在している企業の方が従業者増加率が高い、と言う結果が表れているようです。
図1
単純には言えませんが、従業員が増えているということは会社が成長しているということの一つの表れでしょう。
やはり優秀な参謀がいると良いということでしょうか。
また、図2では経営者の子供が「右腕」である割合を見ると5人以下の企業が最も多く、人数規模の小さな企業ほど「右腕」が経営者の子供であるようです。
図2
当たり前のようですが、規模が大きくなれば親族以外に優秀な参謀もいるでしょうし、逆に親族以外に優秀な「右腕」をつくる努力をしたから成長してきたと言えるのかも知れません。
次に図3の経営者との関係と「右腕」の役割をみると、”親族以外の正社員・正職員”が右腕である場合の役割は[代表者と従業者との仲介役]がダントツに多くなっています。
図3
経営者と子供の組合せよりも、親族以外が右腕である方が、経営者と従業員のハブとなって良いのかも知れませんね。
縦のコミュニケーションをスムーズにし、経営者の理念や、方針といったものが組織に浸透しやすいのでしょう。
会社規模が小さいほど、「子供が右腕」の場合が多いということですが、後を継ぐ後継者にはぜひとも親族外で自分自身の「右腕・ブレーン」をつくってほしいものです。
偉大な先代の理念を引き継ぎながら、会社をより成長させて行くためには、後継者一人ではなかなか先代を一気に超えていくのは難しいもの。
事業承継のタイミングにおいても、親族外でのブレーンを数人揃えておく方が何かと心強いですね。ブレーンを含めたチームで承継するといった感じでしょうか。
今は現社長の右腕である後継者も、自分自身の「右腕・ブレーン」をつくる準備を早くしておくことをおすすめします。